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写真:下川 翔

下川 翔

機関課
2009年4月 入社
知能機械工学科

私の仕事観
難易度の高い仕事こそ楽しむ。
そこに成長の種がある。

フタを開けてみないとわからないワクワク感

私は機関室の工事を担当する船舶技師です。船のエンジンがあるのが「機関室」で、普段はエンジンやその周辺を点検し、悪いところがあれば修理や部品の交換を行います。と言っても実際に作業をするのではなく、工事の“段取り”を考えるのがメインの仕事です。関係各所に人手や部品を手配し、工事がスムーズに進むように的確な指示を出さなければなりません。この仕事の醍醐味は、常に挑戦できる環境があるということです。三和ドックにやってくる船はひとつとして同じ船はなく、コンディションもそれぞれ異なり外見は綺麗に見えても中身はとんでもなく痛んでいる船もあれば、台風で入港が遅れて超短納期で対応しなければならないことだってあります。受け持った案件は、どれもフタを開けてみないとわからないブラックボックスです。

2年目でもスケールのでかい仕事ができる

最近は短納期案件を任されることが多く、限られた時間でどうやって工事をまとめるかが腕の見せ所だと思っています。短い納期でも知恵と工夫で期日通り納めることができるのです。期日通りに工事を完了し、お客様や現場の職人さんから「段取りいいね」とか「早いね」と言われることにやり甲斐を感じます。そんな声を聞くようになったのは入社から5年くらい経ってからです。徐々に信頼を得て、任される幅も広がったように思います。2016年に完成した7号ドックに入ったはじめての船も工事を任されました。それも結婚式のスピーチで部長から直接指名いただいて(笑)。大役を任せられた責任感とプレッシャーもあり身の引き締まる思いでしたが、とても嬉しかったです。ようやく一人前として認められたことを誇りに思います。

叱ってくれる先輩がいる安心

入社したばかりの頃は、段取りが悪くて怒られることもあり、仕事が億劫になることもありました。ですがしばらくすると「怒られ」ているのではなく「叱って」くれているのだと気がついたのです。工事をしている船内には危険がたくさんあります。半端な行動をすれば事故や怪我につながるのです。だからどうしても言葉が厳しくなります。それはあくまで僕のことを思ってくれているからこそ真剣な態度で接してくれているのだとわかったのです。この会社でよかったと、安心感のようなものが湧いてきました。上手に叱ってくれる人がいるのは、人を育てる環境があるということだと思います。人を大事にしない会社であれば、怒ることはあっても、叱ってはくれないでしょう。
気が付けば私も育成する側になっています。自分が指導してもらったように、時に厳しく上手に教えられる先輩でありたいです。三和ドックはわりとフランクな人が多く、先輩後輩の距離が近い会社だと思います。いかつい顔でも実は優しい人・楽しい人が多いのです。仕事が終われば一緒に飲みに行ったり、私が住んでいる社宅では仲間うちでBBQに行ったり、奥さん同士でもランチ会を開いて家族ぐるみで交流しています。