船は常に「堪航性」※1を維持し「人命の安全」※2を守り、さらに「積荷の安全」を保持しなければなりません。だから船は定期的にドックし、常にその性能が評価されるのです。三和ドックの仕事はまさに船の性能を維持する為のお手伝い。船のドクターとなって将来にわたって安全に航行が行えるように、蓄積された技術と経験を生かして、様々な診断と治療を施すのです。

※1 「堪航性」=「航海に耐える能力があること」
15世紀末、スペイン・ポルトガルが、香辛料を求めてアジアを目指した大航海時代。荒波を乗り越え、
無事に帰ってくる船は半数に満たなかった。時は流れて17世紀、イギリスで多くの船主と保険業者
が出入りするコーヒーショップが有名になる。そしてここから船級「ロイズ」が生まれ近代的な海上
保険が生まれた。「船が沈めば無一文」では商売はできない、だから船主には保険が必要だ。一方
「厳しい航海に堪えられる船かどうか」は保険業者にとっては保険料算定の基準となる。現在では独
立した検査機関によって定期的に検査され、その堪航性が評価されている。
※2 「人命の安全」
1912年、当時世界最大の豪華客船タイタニック号が1513名の人命と共にニューファンドランド沖に
沈んだ。この事故は世界中に衝撃を与え、「人命の安全」を守るための国際的な規則の必要性が叫
ばれた。これをうけて成立したのがSOLAS条約(International convention for the Safety
Of Life At Sea)。現在ではこの条約の要件を満たしていなければ外洋を航行することはできない。
