船は、どのような荷物を積むか、航行スピードや航続距離、航行区域、船員
定員といったさまざまなポリシーによって建造されます。ところが船の長い
一生のうちには、建造時の性能をもっと高めなければならないことがありま
す。今回はその一例として、船体延長工事を紹介します。

[船の性能をより高める仕事]

船体切断

[延長する為の準備]

改造前

[方針を決めて検討する]

まず、最終的な改造の目標をどのように

アプローチすれば達成できるか検討し、

法律上の問題や工法、工期を念頭におき

ながらの入念な設計作業を行います。

船の同体を切断し、船首側の構造を一旦

ドックから取り出します。扱う対象が大

きいので、正確な切断位置をマーキング

することが結構難しい。

接続(其の1)

[船尾船体+延長ブロック]

延長部製作

[延長ブロックを造る]

切断作業と同時進行で旧船体に挿入する

新船体部(延長ブロック)を製作します。

ちなみに重量は160トン。重たいので、

海に浮かべて運搬しました。

まず、ドックに残しておいた船尾部と延

長ブロックを接続します。許される誤差

は10mm以内、知識と経験、そしてセンス

が必要です。

完成

[お祝いに記念撮影!]

接続(其の2)

[船尾+延+船首船体]

次に、取り出しておいた船首ブロックを

接続します(こちらは約700トン)。曲が

って接続してしまうと真っ直ぐ走らないかも。でも、うまくいきました。

無事工事が完了し、関係者で記念撮影。

船名も変更し、新しい船としてまた新た

な航海へと旅立ちしました。